Google広告の運用

広告費の無駄を防ぐ!除外キーワードの使い方と設定時のポイントを徹底解説

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1. 除外キーワードとは何か?

1-1. 除外キーワードの基本的な役割

除外キーワードは、広告キャンペーンにおいて「表示しない検索語句」を指定するための重要な要素です。Google広告やYahoo!広告などで設定され、特定のキーワードを検索したユーザーに広告が表示されないようにすることで、無駄なクリックや表示を防ぐ役割を果たします。除外キーワードを効果的に使用することで、無駄な広告費を削減し、よりターゲットに向けた広告配信が可能になります。

1-2. 除外指定で使えるキーワードタイプの種類

除外キーワードにはいくつかの種類があります。これを適切に使い分けることで、広告配信の精度を高めることができます。

  • 完全一致(Negative Exact Match): 完全一致で除外したいキーワードを指定します。このタイプでは、検索語句がまったく一致した場合に広告が表示されません。
  • 部分一致(Negative Broad Match): 指定したキーワードが検索語句に含まれている場合に除外されます。広範囲に除外したい場合に有効ですが、注意が必要です。
  • フレーズ一致(Negative Phrase Match): 指定したフレーズを含む検索語句が除外されます。部分一致よりも精度が高く、検索語句の一部が一致した場合に適用されます。

これらのキーワードタイプを使い分けることで、除外キーワードの効果を最大限に引き出すことができます。

1-3. 通常のキーワードマッチとの違いを理解しよう

通常のキーワードマッチと除外キーワードの大きな違いは、その目的にあります。通常のキーワードマッチは「広告を表示するためのキーワード」を指定するものですが、除外キーワードは「広告を表示させないためのキーワード」を指定するものです。通常のキーワードマッチでは、選定したキーワードと関連のある検索語句に広告を表示することが目的ですが、除外キーワードは無駄なクリックや不適切なターゲティングを防ぐために使われます。

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2. 除外キーワードを使うメリットとは

2-1. 無駄クリックの削減による費用対効果の向上

除外キーワードを適切に設定することで、無駄なクリックを防ぎ、広告費の無駄遣いを減らすことができます。無駄クリックとは、ターゲットに合わないユーザーによるクリックのことです。例えば、商材とは関係のない検索語句に対して広告が表示されると、そのクリックは無駄となり、広告費が浪費されます。除外キーワードを設定することで、このような無駄なクリックを防ぐことができ、費用対効果を高めることができます。

2-2. ユーザーとのミスマッチを防いでCTR向上を狙う

除外キーワードを使用することで、広告が表示されるユーザーの関連性を高めることができます。例えば、あなたのビジネスが特定の製品に特化している場合、関連性の低い検索語句に広告が表示されることは避けたいでしょう。除外キーワードを設定することで、ユーザーとのミスマッチを防ぎ、広告がよりターゲットユーザーに届くようになります。これにより、クリック率(CTR)が向上し、広告のパフォーマンスが改善されます。

3. 除外キーワードを選定する基準

3-1. コンバージョンの見込みが低い検索語句

除外キーワードを選定する際には、コンバージョンに繋がらない検索語句を特定することが重要です。例えば、一般的な情報を求めている検索ユーザーや、製品購入意欲が低い検索語句は、コンバージョンに結びつきにくいため除外するべきです。これにより、広告費をコンバージョンに繋がる可能性が高いユーザーに集中させることができます。

3-2. 商材との関連性が薄いキーワード

ビジネスに関連する検索語句だけでなく、商材と直接関連のない検索語句も除外対象となります。例えば、サービス内容や商品の特徴が異なる場合、関連性のない検索ワードに対して広告が表示されると、広告費が無駄になります。除外キーワードの選定により、広告がよりターゲットとなるユーザーに向けて表示されるようにすることが可能です。

3-3. 購買意欲が低い・情報収集目的のワード

情報収集目的の検索語句は、商材を購入する意図が低いため、除外キーワードとして指定することが効果的です。たとえば、「無料」「比較」「レビュー」などのワードを使って検索するユーザーは、購入意欲が低いことが多いため、こうしたワードを除外することで、より購買意欲の高いユーザーに広告を届けることができます。

4. 広告媒体別|除外キーワードの具体的な設定方法

4-1. Google広告での除外キーワードの設定手順

Google広告で除外キーワードを設定する手順は比較的簡単です。以下のステップで進めることができます。

  1. Google広告アカウントにログイン
    まず、Google広告のアカウントにログインします。
  2. キャンペーンを選択
    除外キーワードを設定したいキャンペーンを選びます。
  3. 「キーワード」タブに移動
    左側のメニューから「キーワード」を選択し、次に「除外キーワード」を選びます。
  4. 除外キーワードを追加
    「除外キーワードを追加」ボタンをクリックし、除外したいキーワードを入力します。ここでは完全一致、部分一致、フレーズ一致のタイプを選択することができます。
  5. 除外キーワードを適用
    入力した除外キーワードを保存し、キャンペーンに適用します。これで、指定した検索語句に対して広告が表示されなくなります。

Google広告では、除外キーワードはキャンペーンレベルまたは広告グループレベルで設定することができます。より細かくターゲティングしたい場合は、広告グループレベルで設定することをお勧めします。

4-2. Yahoo!広告での除外キーワードの設定手順

Yahoo!広告でも除外キーワードの設定方法は簡単です。手順は以下の通りです。

  1. Yahoo!広告にログイン
    Yahoo!広告のアカウントにログインします。
  2. 「キャンペーン」メニューを選択
    トップメニューから「キャンペーン」を選び、除外キーワードを設定したいキャンペーンを選択します。
  3. 「キーワード」タブを開く
    次に、「キーワード」タブを選び、その中の「除外キーワード」をクリックします。
  4. 除外キーワードを追加
    「除外キーワードを追加」をクリックし、除外したいキーワードを入力します。Google広告同様、除外するキーワードに一致する検索語句に対して広告が表示されません。
  5. 保存して適用
    設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックして除外キーワードを適用します。これで、Yahoo!広告においても無駄なクリックを減らすことができます。

Yahoo!広告でも、キャンペーンレベルでの設定と広告グループレベルでの設定が可能です。必要に応じて、より精緻なターゲティングを行うために広告グループレベルでの設定が有効です。

5. 除外設定時に気をつけたい落とし穴

5-1. マッチタイプごとの挙動を誤解しないこと

除外キーワードの設定時に最も重要なのは、マッチタイプの理解です。完全一致、部分一致、フレーズ一致の違いを正しく理解していないと、予期しない検索語句が除外されてしまうことがあります。例えば、部分一致を使用すると、予想以上に多くの検索語句が除外される可能性があります。マッチタイプごとの挙動をしっかりと把握し、意図しない除外を避けるために注意深く設定しましょう。

5-2. 除外しすぎで配信機会を減らさないために

除外キーワードを多く設定しすぎると、広告が表示される機会が少なくなり、広告の配信範囲が狭くなってしまいます。除外キーワードはターゲットとする検索語句に関連性の高いものを選んで設定することが重要です。除外しすぎないように気をつけ、適切なバランスを保ちましょう。特に、購買意欲の高いユーザーを逃さないようにすることが大切です。

5-3. ロングテール検索語句の扱いに注意

ロングテールキーワードは、特にターゲットが明確な場合に高いコンバージョンを狙えることがありますが、除外キーワード設定時に見逃しがちです。ロングテール検索語句は複数の単語を組み合わせたものですので、部分一致で除外してしまうと、思わぬユーザー層を排除してしまうことがあります。ロングテール検索語句を除外する際は、意図しない除外がないかをよく確認してから設定を行いましょう。

6. まとめ|除外キーワードで精度の高い広告運用を

除外キーワードは、無駄なクリックや費用の発生を防ぎ、広告キャンペーンの精度を高めるために非常に重要な役割を果たします。Google広告やYahoo!広告で除外キーワードを設定することで、広告のターゲティング精度が向上し、広告費用を効率的に使うことができます。設定時にはマッチタイプや除外キーワードの選定に注意を払い、配信機会を減らさないように工夫しましょう。適切な除外キーワードの運用を行うことで、より効果的な広告運用が実現できます。

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