meta広告の運用

MetaピクセルとコンバージョンAPIの設定手順を完全解説(GTM連携もあり)

SEO

Meta広告がうまくいかない?実は“計測設定”が原因かもしれません

Meta広告を配信しているけれど、


「思ったように成果が出ない」
「広告からのお問合せや購入が管理画面に反映されない」


そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?

実はそれ、広告の出し方ではなく「計測の設定」が原因かもしれません。

なぜ計測設定がそんなに重要なの?

Meta広告では、ユーザーがどんな行動をとったかを「ピクセル」というしくみを使って記録しています。


たとえば、

  • 商品ページを見た
  • お問合せフォームに入力した
  • 購入や資料請求を完了した

こういった動きを正確に記録することで、Meta側が「この人は理想的なお客さんだな」と判断し、広告の配信先をどんどん最適化してくれるようになります。

つまり、きちんと「行動データ」が取れていないと、広告の精度も上がっていかないのです。

最近は“取りこぼし”が起きやすくなっている

しかし最近では、スマートフォンやブラウザのプライバシー強化の影響で、ピクセルがうまく働かないケースが増えています

その結果…

  • 本当はコンバージョンしているのに、管理画面には出てこない
  • 成果が出ていないと誤解して、広告の改善がうまくいかない
  • 最適化されず、ターゲットがズレた広告が配信される

という問題が起こりやすくなっているのです。

解決の第一歩は「正しいピクセル設定」

このような「見えないミス」を防ぐためには、まず正しいピクセルの設定が必要不可欠です。

特に最近では、Googleタグマネージャー(GTM)を使って設定する方法が主流になっており、手順を踏めば特別な知識がなくても設定できるようになっています。

次のセクションでは、Meta広告の成果を正しく見える化するための「ピクセル設定の手順」をわかりやすくご紹介していきます。

STEP1:MetaピクセルとコンバージョンAPIの手動設定

イベントマネージャーでのデータリンク方法

  1. Meta広告マネージャーにログイン後、左上メニューより「イベントマネージャー」を選択する。
  2. 表示された「データソース」一覧から、既存のピクセルを選択する。未作成の場合は「新しいデータソースを作成」から「ウェブ」を選択し、ピクセルを作成する。
  3. データソース詳細画面内の「設定」もしくは「接続方法」タブより「データをリンク」を選択する。
  4. 表示されたリンク方法から「手動で設定」を選択し、計測手法として「Metaピクセルとサーバー送信の両方」を選ぶ。
  5. ピクセル用コードとサーバー送信用コード(※コンバージョンAPIに該当)が表示される。
     この2種類のコードは後のステップにてGoogleタグマネージャー(GTM)で使用するため、控えておく。
  6. 必要に応じて「自動詳細マッチング」をONに設定し、データ補完精度を高める。

この設定により、Meta広告の配信結果に基づいたユーザーの行動データを、ブラウザおよびサーバーの両方から取得できるようになります。

meta広告管理画面「データソース」
meta広告管理画面「データソース」

STEP2:GTMでMetaコードを設置する

ピクセルコードおよびGTM(Googleタグマネージャー)の実装方法

  1. Googleタグマネージャー(GTM)にログインし、対象のコンテナを開く。
  2. 左メニューの「タグ」>「新規」をクリックする。
  3. 任意のタグ名(例:Metaピクセルタグ)を入力し、「タグの種類」から「カスタムHTML」を選択する。
  4. STEP1で取得したMetaピクセルコードおよびサーバー送信用コードを、カスタムHTML欄に貼り付ける。両方のコードを同じタグ内にまとめて貼り付けることが可能。
  5. 「このタグで document.write をサポートする」にチェックを入れる。
  6. 「トリガー」>「すべてのページ」を選択する。
  7. 「保存」をクリックし、タグ設定を完了する。
  8. 画面右上の「公開」ボタンをクリックし、変更を反映させる。

GTMでの設定が完了すると、Meta広告における各種計測イベントがウェブサイト上で自動的に発火し、イベントマネージャーに送信されるようになります。

MetaピクセルコードのカスタムHTML

STEP3:Meta管理画面での連携確認と設定

イベントマネージャー内での確認および補足設定

  1. Meta広告マネージャーにログインし、左上メニューより「イベントマネージャー」を選択する。
  2. STEP1で設定したピクセルのデータソースを選択する。
  3. 画面右側または「概要」タブ内に表示される「すべてのアクティビティ」セクションにて、最新のイベント情報が記録されているか確認する。
  4. データが正常に連携されていれば、ステータスが「アクティブ」と表示され、ページビューやその他のイベント名(例:PageView、ViewContentなど)が記録されている。
  5. 計測精度向上のため、左側メニューの「設定」タブに移動し、「自動詳細マッチング」をオンにする。
     この設定により、ユーザー情報(メールアドレス、電話番号など)を自動的に補完・照合し、コンバージョンの一致率を高めることができる。
  6. 「テストイベント」タブを使用することで、リアルタイムでイベント発火状況を確認できる。
     必要に応じて、自社サイトのURLを入力し、「イベントをテスト」を選択する。
  7. テスト時に想定どおりのイベントが表示されない場合は、GTM側のタグ設定・トリガー条件を再確認する。

以上の確認作業により、Metaピクセルとウェブサイトの計測連携が正しく動作しているかを把握できます。

STEP4:GTMで個別イベントを設定する(例:申し込み完了)

特定のアクション(例:フォーム送信や購入完了)に基づくイベント設定方法

  1. Googleタグマネージャー(GTM)にログインし、対象のコンテナを開く。
  2. 左メニューから「タグ」>「新規」をクリックする。
  3. 任意のタグ名(例:申し込み完了イベント)を入力し、「タグの種類」から「カスタムHTML」を選択する。
  4. 以下のコードをカスタムHTML欄に入力する。

<script>
fbq('track', 'CompleteRegistration');
</script>

  1. 「このタグで document.write をサポートする」にチェックを入れる。
  2. 次に、「トリガー」設定を行う。
    例えば、フォーム送信後にイベントを発火させる場合、ページ遷移後に発火するトリガーを設定することが多い。
    そのため、「新規トリガー」をクリックし、以下の設定を行う。
    • トリガーの種類:「ページビュー」
    • 「URL」に基づいて、申し込み完了ページやサンクスページのURLを指定する(例:/thank-you//complete/)。
    ※ 必要に応じて「フォーム送信」トリガーや「ボタンクリック」トリガーを設定することも可能。
  3. 「保存」をクリックし、タグ設定を完了する。
  4. 画面右上の「公開」ボタンをクリックし、変更を反映させる。
  5. 最後に、GTMの「プレビュー」機能を使用して、設定したイベントが正常に発火するかを確認する。
    該当のページで動作を確認し、Metaのイベントマネージャーでデータが記録されることを確認する。

これで、特定のアクション(例:申し込み完了)に基づいたイベント設定が完了です。

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